上海万博インフラ
上海 交通大改造工事
西洋建築が建ち並ぶ「外灘」で交通大改造工事
上海市中心部を流れる黄浦江に面して、旧租界の西洋建築が建ち並ぶ外灘(英語名バンド)。100年の歴史を残しながら都市開発を進めてきたが、近年は経済発展に伴う交通量の増加に対応しきれなくなってきた。2010年の上海万博に向けて今年2月末、外灘の誕生以来、最大規模となる交通大改造の工事がスタートした。
外灘の前を通る中山東一路は現在、上下11車線と幅広い。この道路は地上を大幅に縮小し、地下に2階建てトンネル道路「外灘通道」を建設する。すっきりとした地上部分は、従来の公園と遊歩道が拡張されるなど、市民の憩いの場が広がる。
車を走らせながら、外灘の風景と黄浦江対岸の浦東新区の近代的なビル群を眺めるのに最適とされた高架道路「延安高架紫金路」は撤去される。大きく湾曲した形から「アジア第一のカーブ」と美化された呼び名がついていたが、実際は外灘の西洋建築の風景を邪魔していた。上海市民の間では「目ざわりな物がようやくなくなった」と歓迎されている。
また、1907年に建設された上海最古の鉄橋「外白渡橋」(英語名ガーデン・ブリッジ)は4月6日に移送され、修理が始まった。移送の際には、橋の南半分(長さ約50メートル)を切り離し、大型のはしけで運ぶ大掛かりな作業が行われた。鉄橋は上海の租界の象徴であり、数々の映画や小説にも登場した。当初は耐久年数50年と言われたが、今年で101年を迎えた。今回の修復で更に50年、寿命が延長する見込み。09年には橋のあった元の場所に戻ってくる。
このほかに黄浦江の下を通るトンネル2本が建設中。外灘通道の総工費は39億元(約570億円)、トンネル2本で計30億元(約439億円)。すべて09年末までに完成する予定だ。
上海では2010年万博に向けて、地下鉄工事も一斉に進められている。外灘工事と合わせて、上海市内の交通渋滞の一因となっているが、しばらくは改善が望めそうにない。
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