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長山洋子、上海で初の海外公演

演歌歌手の長山洋子(39)が21日、中国・上海の上海大劇院で、自身初の海外公演を行った。18日からスタートした「第9回上海国際芸術祭」の一環で、主催者側からの熱烈オファーを受けて実現した。長山は5種類のあでやかな着物姿で全16曲を熱唱。津軽三味線の演奏も披露した。来年は北京五輪、2010年には上海万博が開かれる中国で、日本の伝統文化を強烈にアピールした長山は「今後は中国のいろんな場所をツアーで回りたい」と、日中の文化交流の懸け橋になることを誓った。

 「『演歌』『津軽三味線』『着物』というスタイルを、もう一歩進出させたいという気持ちが常に心の片隅にありました。3、4年前から『行きたいな』と思っていたので、長年の夢がかなって、非常にうれしいです」

 長山は、1984年にアイドル歌手としてデビューしたが、もともと演歌志向が強く、93年に演歌歌手に転身。今年で転身15周年を迎えた。日本のポップアーティストが次々と海外進出を果たす中、演歌こそが日本の伝統文化の象徴であり、その良さを伝えたいという気持ちは人一倍強かった。

 その記念イヤーに大チャンスが巡ってきた。世界各国の伝統文化が集まる国際芸術祭に、“日本代表”として参加することが決まった。19日には、同芸術祭のレセプションパーティーに着物姿で参加し、各国からの参加者の視線をくぎ付けに。コンサートを前に、手応えは十分だった。

 長山はこの日、白の着物で登場し、オープニングの「俵積み唄」と「さだめ雪」でさっそく津軽三味線を披露。「みなさん、こんばんは!! 私は長山洋子です。ご来場ありがとうございます」と流ちょうに北京語であいさつすると、客席から大歓声が上がった。

 また、04年に発売したアルバム「キラリ、女節」に収録した「望郷ひとり泣き」は、中国の地名を歌詞に取り入れた大陸編の特別バージョンとして歌い上げたほか、故テレサ・テンの名曲のカバー「時の流れに身をまかせ」では、バックの演奏に、津軽三味線と中国の伝統楽器・二胡をコラボレーションさせた。

 約1時間半にわたる初の海外公演は大成功に終わったが、中国でのCDの発売や、中国の歌手との共演など、さらなるステップアップが必要だ。

 それでも長山は「ハードルは高くても、常にチャレンジする気持ちが必要。何よりも演歌歌手として、上海でコンサートができたことは、私にとってものすごい財産になったことは間違いないと思います」と自信をのぞかせた。

【中国上海国際芸術祭】 1999年から始まった中国最大の文化イベント。今年は11月18日まで1カ月間開催され、中国各地のオペラや雑技をはじめ、チベット民族の原始生態歌舞劇の「蔵謎」、チェコのフィルハーモニー管弦楽団、フランスのパリ管弦楽団など、上海市内の主要大型施設で海外から29、中国国内から26の演目が予定されている。米の歌姫ビヨンセや香港俳優のアンディ・ラウらも出演予定。

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