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シンガポール、香港キャセイ東方航空争奪で“空中戦”

 香港のキャセイパシフィック航空と中国国際航空の持ち株会社、中航集団が共同で、中国東方航空を最大40億米ドル(約4600億円)を出資する提案を行うことが明らかになった。24日付の米ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。東方航空へは先に、シンガポール航空などが9億ドル出資し、24%資本参加することで合意ずみ。上海をハブ空港に、中国国内路線を多数抱える東方航空をめぐって、香港とシンガポールが“空中戦”を繰り広げることになる。

 東方航空が今月2日に発表した資本提携で、シンガポール航空が15・7%、シンガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングスが8・3%の株式を取得。中国の航空会社大手が外資の資本を受け入れる初のケースになるとしていた。

 この合意に対し、キャセイと中航集団は、シンガポール勢との資本提携規模を大きく上回る提案で東方航空の過半数の株式を握り、東方航空の12月の株主総会でシンガポール勢との資本提携を拒絶する意向とされる。

 シンガポール航空とキャセイ航空はライバル関係にあり、2008年の北京五輪や10年の上海万博を機に、さらなる航空旅客需要の増大が見込める中国市場でも火花を散らしていた。シンガポール勢の資本提携が実現すれば、キャセイ側はドル箱路線である香港-上海線で不利になるほか、共同運航便の拡充で上海発着の東アジア路線でも劣勢になると判断し、巻き返しに出たもようだ。

 しかし、仮にキャセイが東方航空を傘下に収めると、キャセイ傘下の香港ドラゴン航空のもつ中国本土路線と合わせ、香港勢と東方航空によるシェアが圧倒的となり、独占色が一段と強まる。対抗上、シンガポール勢が出資の積み増しを提案することや、上海航空など中堅航空会社を巻き込むM&A(企業の合併・買収)合戦に発展する可能性も指摘されている。

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